海外と日本の仕事における生産性の違いはどこにあるのか?

 

日本の生産性はOECD先進国諸国の中でも低いと言われ続けていますが、実際のところ日系企業で働き続ける限りはあまり実感できないというところです。

 

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こういった世界ランキングでは大体北欧諸国が上位にランクインするというのが定石なのですが、日本の生産性はOECD諸国の中ではなんと21位だそうです。こんなにモノが溢れ、何一つ不自由のない生活をしている日本人からすればなんで?と思ってしまうデータですが、実際には社畜という言葉が一般的に使われるほど日本人は長時間労働をしています。私の大学の友人たちも、数人で飲み会の約束をすれば誰かが仕事で遅れて参加する、という光景がごく当たり前となっています。

 

「こんなに働いてるから、豊かなんだ」という意見も、裏を返せば「ここまでは働かないと、豊かになれないんだ」ということでしょう。つまり、生産性が低いために長時間労働をしなければいけないというのが現状です。

 

こんなに一生懸命働いているのに、バカンスを丸々1カ月取れちゃうようなドイツやフランスなんかにも経済規模は負けているということです。いったいこれはなぜなのか?日本人だって、年に1度くらい、あわよくばバカンスなんかに出かけて今の仕事をすべて忘れて綺麗なお姉さんと南の島で遊びまくりたいはずです。でも、それができない。

 

なぜ長時間労働が一般的となってしまっているのか、日本の企業で働いてみて気付いたことを比較しながらまとめてみました。

 

1.仕事ができるの定義が違いすぎる

まず気づいたこととしては、日本の企業においては仕事ができるという定義が海外と異なるという点です。海外で仕事ができるという人は、無駄な仕事はやらず、今やるべき仕事や優先度の高い仕事のみをこなし、あとは適度に力を抜きつつ定時に退社する人を指します。一方、日本の場合はなんだかよくわからないけど頑張っている人=仕事ができる(評価が高い)という傾向があります。毎日残業している姿を見れば上司が「あいつは会社のために頑張ってる…!」と勝手に勘違いしてくれるため、要領のよくない人も評価されてしまいます。つまり、日本では仕事をさっさと終わらせた人が損という図式が出来上がってしまうのです。愛社精神がありそうな人となさそうな人だったら結局は後者の社員は可愛げがないわけです。

 

2.客の要求が無駄に高く、それに応えるべきという圧力がある

 留学から日本に戻り、空港で鉄火丼をむさぼり食べながら思ったのですが、とにかく日本は店員さんが非常に丁寧です。鉄火丼600円くらいのために頭を下げ、愛想をふりまき、何度もありがとうございますと声をかけてきます。日本のおもてなし精神のいいところという意見もあるかと思いますが、これはなんとなく私の中で違和感があります。例えば私が高級和食料理店で1800円の鉄火丼を食べていた場合は、サービス料として好待遇を期待してもいいかもしれません。ですが、世の中のほとんどのお店はそんなに高い時給で従業員が働いているわけではありません。日系企業で働いていた時も、無料もしくは格安サービスなのに高い水準を要求してくる人をたくさん見てきました。対価を払った時点で、自分が労働者より偉くなったつもりの「お客様」がたくさんいました。海外の労働者は、基本的にはお金払う側と支払われる側は対等だと思っているため、それなりにお金を積まないとこちらが気持ちよくなるサービスなんてしてくれません。つまり、必要最低限の仕事しかしないから早く帰宅できるわけです。労働者を安く買いたたくお客様より、そばで自分を幸せにしてくれる家族が大事なんです。

 

 3.無駄なビジネスマナーが多い

これは同じように感じている人も多いのではないかと予想しているのですが、日本はとにかくビジネスマナーが多いです。名詞なんかも海外の人であれば投げてよこすところを、日本であれば両手で仰々しく渡してくるので小心者の私なんかは汚しちゃったらどうしようとか思ってしまいます。また日本の良さでもある敬語もコミュニケーションにおける時間を長くしています。定型文のようなメールもしかりです。上司より先に帰るのもご法度ですし(別にいいけど間違いなく評価下がるしハブられる)、飲み会にも行かなきゃいけません。この慣習が、ビジネスにおける時間をかなりとっていると言えるでしょう。

 

私の気になる点は以上ですが、やはり郷に入れば郷に従えということで、日本で暮らすのであればこういった慣習に適応していく必要があります。これも一つの日本文化ということなので、受け入れていかなくてはいけません。これを受け入れられないから日本でホワイトカラーとして働く外国人は少ないわけです。スペイン人やイタリア人なんかが入社しようものなら3日目で首になるか自主退職間違いなしです。日本人であっても、こういうものに違和感を感じるのであれば世界で通用しそうなスキルなんかを身に着けてとっとと出ていった方がお互いのためでしょう。

 

だいぶ一般化してお話ししましたが、わたしが社会人とやらになって率直に感じたことでした。